失敗することはいいこと。失敗しにいかないことが悪いこと。

失敗することはいいこと。失敗しにいかないことが悪いこと。

僕のお仕事は失敗すること

失敗を続けて15年

2023年12月20日の息子へのお手紙。

君が知っての通り、僕の仕事はイベントで人前に立つお仕事。
たくさんの、自分への挑戦/失敗を通して、お客様にメッセージを届けるお仕事です。

そんなことをもう15年続けてきて、
気付けばこれが自分の道になりました。

年長さんの君が今まで僕のお仕事の様子を見たのは、おそらく3回だけかと思う。
そのどれもがうまくいっていたシーンだった。

でも君がいない現場で、僕はたくさん失敗をしています。
今日も、昨日も、一昨日も、ここ最近は特に。

正直、ちょっとへこんでいるよ。
かっこいい父親でいたい、と思っているけど、
こんな不甲斐ない仕事をしてしまう僕自身に。

帰りの車で一人であぁぁー!と叫んだりもした。

でも、僕はこの仕事が大好きだ。

失敗から逃げないで

君が失敗から成長した瞬間

失敗するってのは、怖いことかもしれない。
5歳、年長さんの君はよく、折り紙で折り方を間違えたり、
はさみで切るところを間違えると、悔しい顔をして、
イライラした声をして、泣きそうな目をして僕に助けを求めてくる。

「悔しいんだね。もう一度、やり直してみたら?」

と話してみると、だいたい

「やだ!なんとかして!」

と無理難題を突きつけてくる。

でもちょっと前からかな。
とても嬉しいことがあった。

それは、いつものように折り紙で失敗してしまった時に

「また1からやってみるよ。」

と自分から言い出したこと。
同じ色の折り紙を探して持ってきて、Youtubeの動画を巻き戻して
ゆっくり、丁寧に、止める頻度を多くしてちゃんと確認しながら折っているのを見ました。

僕はとても嬉しかった。

投げ出さなかったこと、自分からやり直すことを選択したこと、
これも嬉しかったんだけど、何より嬉しかったのは

失敗を受け入れたこと。

投げ出して、ベッドでうずくまって、違うことをやり始めたこともたくさんあった。

でも、あの時見た君はそんなことせず、
なんで失敗したのかな?と、どこかひょんとしたような表情で
楽しそうにまた最初から折り直していた。

失敗から次に進むために、
どうしたらいいんだろう?と自分で考えているように見えたよ。

僕はとても嬉しかった。

失敗しにいかないこと

いろんな新しいことを、これからも経験していくんだと思う。
その過程で一番忘れてほしくないのは、

失敗をおそれて、失敗しにいかないこと

これだけは絶対にやっちゃだめなんだ。

「失敗するだろうから、やだ、やらない。」

この考えが、この行動が、何よりもあってはいけないことだ。

失敗を恐れて行動しないこと。
これはその物事との距離が永遠に縮まらない。
一生それはできない。
自分自身がまったく成長しないことなんだ。

失敗から逃げないでみると

目の前のそれをまずはやってみると、
それに類似したこともちょっとは出来るようになる。

たとえば、野球でキャッチボールが少しでも出来るようになると、
バレーやバスケットボールも多少なり出来ることが増えるんだ。

読書にしても、「本を最後まで読みきれない」と読書せずにいないで、
まずはほんのちょっとだけ読んでみてほしい。
すると、他の本も読めるようになるだけじゃなく、言葉の理解が進むので
例えばお料理本のレシピの読み進め方とか、人との会話の仕方とか、
いろんなところで先の「本を読む」から繋がって、広がっていくんだ。

どんなことも、たったひとつのことが10にも、100にも繋がっていくことがある。
なのに「失敗が怖いから」と逃げてしまうと、何も広がらない。

逆を言えば、その10にも100にも繋がり広がっていくきっかけを
がっちりその手で掴むことができれば。

自分の可能性も10倍にも、100倍にも上がるはず。
これだけは変わらないから、信じてほしい。

失敗が怖くなった時の考え方

それでも失敗が怖くて動けない時は必ずある。
僕も仕事でもプライベートでも、今でもあるよ。

そういう時、僕は自分ルールを決めて
半自動的に、思考停止で動けるようにしているよ。

僕がやっているのは、

「この1曲を最後まで聴いたら動く」

っていうルール。
何も考えないで、ただ曲を、歌詞を聴くことに集中するんだ。

そして曲が終わったとき、そのままの頭のままで
一歩動いてみよう。
そうすると、不安なことを考えたり、躊躇することなく、
踏み出すことができるよ。

自分なりの動き出すためのルール作りを試してほしい。

失敗が怖くて動かないことの意味

ほとんどのお仕事は「何かを伝える」ことに辿り着くと思ってる。

郵便屋さんはお手紙を届けることで送り主の思いを届ける

学校の先生は社会の生き方を伝えてくれる

ゴミ収集のお兄さんたちは日々の生活が誰かに支えられていることを伝えてくれる

どんなお仕事も「伝える」ことがベースにある。
お仕事によっていろんな失敗があるけど、みんなその失敗をたくさん積み重ねて、

じゃあどうしたら失敗しないかな?

ってのを考える。
そこで考えた対策を、またやってみて、失敗したり、成功したり。
でもまた失敗してしまう。
そしたらまた対策を考えて….

これを繰り返している。

だから失敗することから逃げた時、
失うのは

「伝えること」と「対策を経ての成功」。

失敗が怖くて逃げた時、1回逃げるたびに2つずつ失っていく。
2回逃げたら4つ、3回逃げたら6つ。

それはどんどん大きくなっていく。

とても怖いことだね。

みーんな失敗してるんだ

失敗から逃げないでほしい。

失敗してもなんの問題もない。

大人になるにつれて、責任の重さも増えていく。
そうなると、どんどん失敗しづらくはなる。

でも失敗していいんだ。

失敗したらやり直せばいい。

10代、20代なんて失敗した数だけ成長するから、
その失敗の量に応じて30代、40代の自分が決まってくると言っても過言じゃない。

どんどん失敗しよう。
失敗したら、考えよう。
身体が動かない時は、どうしたら動くか、動ける方法を考えよう。

やってみてね。

ライター紹介 Writer introduction

たきさん

たきさん 男性

フリーランス14年目。フリーとしての毎日の学び、特に稼ぎ方の情報を発信します。 大学卒業後に大手不動産会社に就職→最短記録で自主退社。フリーで14年、妻と5歳の子と暮らしています。 常に挑戦を求められる本業、相性も良いブログに挑戦中。 ゆるゆる更新ですがお付き合いください。

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