綺麗な言葉、汚い言葉、親として残せる『財産としての言葉』

綺麗な言葉、汚い言葉、親として残せる『財産としての言葉』

子供の吸収力

毎日触れる”言葉”

息子は現在5歳。
遅生まれのため、他の子よりもちょっと身体は小さいんですが、
さすが男の子。

身体が小さくとも、その負けん気と意地でかけっこでも鬼ごっこでも、
必死にお友達についていきます。

その様子がとても健気で、パワフルで、宝物です。

先日幼稚園から帰ってきて、
晩御飯を家族3人で食べていました。

いつも通りの会話なんですが、

「今日幼稚園どうだった?」

という僕からの話で、空気は一変。

それどこで覚えてきたの?

ぼく
 「今日幼稚園どうだった?」

息子
 「⚪︎⚪︎くんから腹パンされて痛くて、先生が怒った。」

”腹パンされた”という事象も引っかかったんですが、
それ以上に

「腹パン」

というワードが出てきたことに驚き。

ぼく
 「お腹痛かったよね。⚪︎⚪︎くんそれはよくないことをしたね。
  でもパパさ、”腹パン”って言葉が気になるんだ。
  どこで覚えたの?」

息子
 「⚪︎⚪︎くんが言ってた。」

⚪︎⚪︎くんというのが、同級生ながら身体が一回り大きくて、足も長いし力も強い男の子。
以前から暴力的なところが見てとれる。
お父さんも何度か会ったことがあるんですが、
話に聞くと元ヤンキーだったらしく、日常的に

「⚪︎⚪︎、男なら負けてちゃだめだ。立て。相手を打ちのめせ。」

て息子に話してるらしい。

・・・・いや幼稚園だぞ・・・・。

”腹パン”というワードはぼくの中では不要な言葉。
それを聞き、口に出し、実際に身をもってそれがなんであるかを体験させられたわけです。

その子に対しては特になにも思わない。
(そういう子供に教えているなら、そういう未来が待ってるだろうね、と他人事)

相手がどうこう、暴力がどうこうではなくて、
いらぬ言葉を息子が仕入れてきたことを僕は問題視します。

親が与える言葉

1日を占める割合

その時は

ぼく
 「”腹パン”は使うことなんてない言葉だからいらないよ。チクチク言葉にもなるからやめようね。」

そう教えました。

日頃からどういう言葉を息子に聞かせるかってのは意識しているんですが、
1日の占める割合として、幼稚園にいる割合も大きなもので。
それゆえに、幼稚園で触れる言葉、というのも必然的に多くなります。

防ぎようがないことです。

でも、それ以上に、家にいる時間の方が圧倒的に多い。

そう考えると、家で日頃から”腹パン”のような不要な言葉を使わないのは
意識的に息子のためにできることでもあります。

つい言ってしまう

ですが、家は家でまた問題があるわけで。
妻を悪くいうわけではないんですが、妻もちょっと口が悪い。

ふとした時に息子にかける言葉がちくちく言葉だったり。

「その言葉いる?」

ってシーン、日常的によくあるんです。

その都度、妻に

「その言葉、ちょっと刺さると思うだ。」

と話すと、

「私だって言いたくて言ってんじゃない!つい出ちゃうこともあるでしょう?!」

とだいたい怒鳴られます。

わかる、わかるよ….。

言葉は財産

ただ、幼稚園で不要な言葉を浴びることもたまにあり、
家でもちくちく言葉を浴び、、、

としていたら、息子の持つ『言葉』ってどんどん汚れていってしまうと思うんです。

『言葉』ってのは日頃どういう言葉と接しているかで変わるもの。
そしてどんな言葉を持っているか、で人が、仕事が、未来が変わってくる。

『言葉』はその人が内に持つ【財産】です。
親が残したものであり、自分で培ってきたものであり、他人から、友達からもらってきたものです。

自分の【財産】であるからこそ、人にそれをあげることができる。

ちょっとの言葉しか持っていなかったら、いざという時に言葉をあげられない。

汚れた言葉しか持っていなかったら、汚れた言葉しかあげられない。

綺麗な言葉を持っていたら、綺麗な言葉をあげることができるんです。

お金、愛情、知識、そして言葉

親から子供に残せるものって、

お金

愛情

知識

とたくさんありますが、『言葉』もそのうちのひとつです。
「親からの教え」として覚えててもらえるものもある。
けど先にも書いたように、日頃使う言葉そのものが親が残せるものでもあります。

僕がいつか死んだ時、残された息子は僕と妻が彼の中に残した言葉をつかって生きていく。

だったらそれは綺麗なものであってほしいし、
汚いものは1mmも残したくない。

いろんなことが新鮮で、いろんなことに感動する毎日を過ごす彼。
そんな彼のとんでもない吸収力。
綺麗な言葉も、汚い言葉も吸収してしまう。

僕としては綺麗なものだけを、汚いものを全て取り除いて吸収してほしいけど、
それは無理なはなしで。
汚い言葉を吸収することもある。
綺麗な言葉を吸収することもある。

可能な限り綺麗な言葉を吸収してもらえるように、
毎日僕ができること。

綺麗な言葉を残していくこと。

これが僕が親としての責任だなと日々感じ、ここに記録しておきます。

ライター紹介 Writer introduction

たきさん

たきさん 男性

フリーランス14年目。フリーとしての毎日の学び、特に稼ぎ方の情報を発信します。 大学卒業後に大手不動産会社に就職→最短記録で自主退社。フリーで14年、妻と5歳の子と暮らしています。 常に挑戦を求められる本業、相性も良いブログに挑戦中。 ゆるゆる更新ですがお付き合いください。

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